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無常という事


小林秀雄 (角川文庫)

思い出となれば、みんな美しく見えるとよく言うが、その意味をみんなが間違えている。解釈を拒絶して動じない歴史の魂というものに、心を虚しくして推参すれば歴史はいよいよ美しい。という著者は、独自の立場から当麻・徒然草・平家物語・西行・実朝を批判する。めざましいばかりの新しい感覚に感動させられる。


私の人生観


小林秀雄 (角川文庫)

日本はなぜ敗れたのか。近代日本文化とはかくももろいものだったのか、そしてこの軽薄な戦後文化の氾濫は何か、敗戦の傷痕を全身にうけて己をずたずたに引裂いた著者が深い反省と沈潜から立ち上がって文壇に突きつけた果たし状はこれだ。著者の叡智と真実の光る名作。他にユニークな随筆二十一編収載。


ゴッホの手紙


小林秀雄 (角川文庫)

「僕の魂の中には大きな火があるのだが、誰も暖まりにやって来る者はない。」天才画家ゴッホは炎の人だ。しかし、その炎は俗人向の生ぬるさではない。ひたむきに燃えさかる永遠の火だ。貧しい人々へ常軌を逸した献身。失恋。売春婦との結婚。そして破局。孤独の中をのたうち廻りながら弟テオに与えた切々の手紙。


作家の顔


小林秀雄 (角川文庫)

当代一の透徹した評論家である著者の文芸評論集。「作家の顔」と題した理由は、作品よりも主として作家について書かれたものが多いからである。篇中「菊池寛論」「志賀直哉」は特に評判になったもの。一見非論理、非合理的とみられる理論の中に、ものの本質、核心を鋭く衝く天才的な英知が閃いている。二十一編を収む。


モオツァルト


小林秀雄 (角川文庫)

「モオツァルト」は彼の逸話、音楽史の論述、古典精神と近代精神の対立、あるいは筆者自身の回想を語りながら「書簡集」を精読し得意の人間観によって彫りあげた独自のモオツァルトの肖像と彼の音楽とを比較した、筆者の代表的エッセイ。ほかに「表現について」「ヴァイオリニスト」「バッハ」他、座談会を収録。


常識について


小林秀雄 (角川文庫)

著者は真の意味の創造的な叡智の評論家である。その独自の直観、強烈な観察を経た個性的な文章は、読む人の心を捉えてはなさない。「常識について」「真贋」「蟹まんじう」等のユニークなエッセイをはじめ、「政治と文学」「ソヴェトの旅」の講演を含め、円熟した著者の現在を語るものである。

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