お伽草子・新釈諸国噺

太宰 治 (講談社文庫)

誰もが知っている“瘤取り”“ 浦島さん” “カチカチ山”“舌切雀”の四編のお伽噺をかりて、人間の性格的宿命をえぐる「お伽草子」。西鶴に材をとり、欲や義理をめぐる人間の喜怒哀楽を描く「新釈諸国噺」を収録。


わが母の記 ― 花の下・月の光・雪の面


井上 靖 (講談社文庫)

老齢のかげに忍び寄る宿命ともいうべきものを負うて、独自の感覚世界に生きる母の姿。老いた母の死までの歳月を、鎮魂の想いをこめつつ描く母に関する三部作のほかに、死を凝視した「墓地とえび芋」収録。


もぐらの言葉


安岡章太郎 (講談社文庫)

文壇随一の文明批評家と定評のある著者が、身をひそめて人の世の動向を鋭敏に察知する。“もぐら”的人間への憧憬と共感をこめて贈る軽妙酒脱な随想集。「私の鑑賞席」「わがまち東京」など四十五編を収録。


実感・女性論


小島信夫 (講談社文庫)

女には男を無作法にさせるものがあり、着飾った妻にわけなく不機嫌になる夫がおり、目をつぶる女の性格には男は油断ならぬものを感じ、そして女は・・・。鋭い感性がとらえた女性論、人生論。


ハッピネス


小島信夫 (講談社文庫)

執拗にくりかえされる対話のうちに見えてくるのは、彼自身の心の中の“町”。だが、彼らはほんとうに分かり合えるのか。会話の多い文体と独自の感性で現代文学の地平に新しい領域を拓く新鮮な短編群。


妖怪


司馬遼太郎 (講談社文庫)

将軍になろう ― 途方もない野望に憑かれた熊野の源四郎。将軍御台所の日野富子と愛妾今参りの局の政争のさなか、都へ上ったこの男、彼女らの妖しい魅力に溺れながら、しゃにむに“将軍”への夢を追う・・・。

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