どん底


ゴーリキイ 中村白葉訳 (岩波文庫)

この一遍は周知の如くゴーリキイの名を永遠に光輝あらしめた名作であり、一貫した筋はもたぬが木賃宿の内外を舞台とした社会のいわゆるどん底にうごめく様々なタイプの零落者を描く四幕劇である。そこには死があり、恋があり、殺人がある。温情、葛藤、嫉妬等あらゆる人生の要素があり、人間生活の痛々しい断面がある。


人生論


トルストイ 中村 融訳 (岩波文庫)

人生とは善への希求であり,その努力にこそ人生の真の意義がある.善こそは人生の目的なのだ.だが,この目的は何によって達成しうるのだろうか.トルストイはこう断ずる,それは人間にのみ与えられたあの理性の働き,即ち愛によってである,と.『人生論』には,この偉大な「人生の教師」晩年の思索と体験のすべてがこめられている.


こころ


夏目漱石 (講談社文庫)

最も親しい友人を死に追いやった罪の意識を抱きつつ、暗い思いで自滅への日々を送る主人公“先生”のこころの行方は?「彼岸過迄」「行人」に続く後期3部作の終作。近代知識人のエゴイズムと倫理感の葛藤を重厚な筆致で掘り下げた心理小説の名編。


盲目物語・春琴抄


谷崎潤一郎 (講談社文庫)

信長の妹お市の方の悲劇的生涯を中心に、戦国時代の人間の運命を哀切に描く「盲目物語」。めしいながら才色兼備の娘 春琴を慕う奉公人佐助の献身的な愛の物語「春琴抄」。文豪谷崎の二大名作を収録。


友情


武者小路実篤 (講談社文庫)

戯曲家をもって任じている野島、闊達にして聡明な杉子、新進作家大宮…。三人の心理的葛藤を描き、“逆境こそ強く生きるための最大の糧”だとする作者の人生観間に裏付けられた、若い世代の必読書。


山椒魚・本日休診


井伏鱒二 (講談社文庫)

処女作「山椒魚」から「鯉」「屋根の上のサワン」など初期短編をはじめ、「遥拝体調」「本日休診」など戦前戦後の中短編の名作九編を収録。鋭い人間観察と酒脱な表現で庶民生活の哀歓を描く井伏文学の精粋集。

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