"初心忘れるべからず"これは入学して、
スケッチブックの第1ページ目に書いた言葉。
それから3年もの月日が流れ、今卒業という一つの節目にやってきた。
当初、デザイナーという言葉に心を震わせ、自分の才能を開拓させようと、
希望に満ち燃えていそして、見えない自分への緊張感が、
ますますチャレンジ精神へと結びついていった。
自分を信じる熱い意思をもちながら、元気一杯デザインスクールへ通っていた。
同じ思いをもつ同期生にも刺激されていたことも貴重な事である。
スケッチブックを開くと、不規則なスミ色の筆のラインが並んでいる。
一本の線を引くにも集中力と忍耐力がいる事を知った。
一つの課題を仕上げるにも、その作品への思いやりと我慢が
必要である事を知った。 時には喜びいさみながら、時には望みを失い、
くじけながら、 様々な思いを通過しながら今卒業という節目に立っている。
私は本科の夜間部に所属していた。大学へ通いながら始めた。
何となく大学の延長といった存在であった。だけれども、大学を卒業し、
今は広告代理店で働きながらである。
デザインスクールの卒業を待たずに、デザイナーとして出発しているのである。
忙しい毎日。 社会の厳しさをひしひしと感じている。終りのない仕事の日々。
ものになるには、まだ時間が必要である。そんな今思うことは、
時間のある時こそいろんな事をすべきであること。考え、思い悩み、
挑戦する。 全ては自分自身の身につく。
"初心忘れるべからず"今一度この言葉へと立ちかえってみる。
再び自分の真っすぐさを確かめてみる。 常に原点へもどれる気持ちを
失わない様に。 この3年間をも踏台とできる様に。
一全てに感謝を込めて一
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