私がデザインをやってみたいと心に決め、この学校の門をくぐって早、
2年と6ヶ月。緊張していすに座り、必死で引いた溝引きのつらさも、
思わず目が点になってしまったクレオパトラも、
少しは、身についたことだと思います。
が、この二年と六ヶ月、長いようでなんて短かかったことでしょう。
今思うと、十八、十九、二十歳という人生のうちでも大切な時期を、
この学校で過ごしたんだなあって、いろいろな人達の顔とともに、
しみじみと思い出されます。昼間の生徒のざわめきも、
先生方のお説教も、 いつも流れるBGMのメロディーも
机の上の落書きも、今では私のからだに、 しっくりと馴染んでいます。
この時に、この場所に、もう戻れないんだなあって思うと
思わずセンチに なってしまいますが、
これは旅立ちなのだから、一一一一一。
この学校で学んだ二年半というもの、決して無駄ではありませんでした。
何か少しでも私のからだと頭に吸収されているはずです。
その事に自信を持って、 そして、自分で選んだこの道を、
決してあきらめることなく、 前向きに、生きていきたいと思います。
今まで、学校という枠の中で、社会の荒波から保護されてきた私ですが、
これからは、人々から、そして社会全体からの言葉や動きが
そのままストレートに、 私のからだに入って来ます。
学校の時には感じなかった苦しみも、 疑問も、反発も、
たくさん出来てくるでしょう。 でもその反面、新しい発見も
多々あると思います。学生時代には、 なんとも感じなかったものが
光り輝いて見えて来たり、今まで見過ごして来たものの、
すばらしさに気付いたり……。
そういったものを吸収しながら自分自身いつも輝いていたい。
そういう時期が来る事を、期待しながら、心の目をしっかりと見開き、
マイペースで頑張っていきたいと思います。
最後になりましたが、 卒業にあたって私から、諸先生方に、
そしてこの学校に感謝の意を込めて、 この言葉を受け取って頂きたいと
思います。"ありがとうございました。"
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